逆カルチャーショックを感じたら

トロント留学

2025年、カナダから帰国した時に遡ります。今回は、帰国してから数か月間の逆カルチャーショック状態から、どんなことに取り組んで乗り越えたのかをお話しします。

帰国直後の気持ち

日本に帰ってきた直後は、「帰ってきたんだ…」という気持ちと、どこか自分の国ではないような感覚がありました。家に帰ってすぐに驚いたことは、トロントで住み慣れたシェアハウスの部屋の広さが意外と小さく、自分の部屋が広かったのです! それから、日本はこんなにも静かな国だったのかと改めて実感しました。トロントの電車の中でみんな楽しくおしゃべりをしたり、ストリートミュージシャンによる楽器演奏を聴いていたのが懐かしくなってしまいます。

気持ちの消化に時間がかかる

日本で生まれ育ったけど、たった数年の経験で自分はもう日本人じゃないような、日本に属している感覚がなくて、自分自身戸惑い、しばらく気持ちの消化しきれないことに落ち込みました。

難しいなと思ったのが、家族は自分が経験してきたことを聞いても、見ているわけではないので、私の感覚が伝わりづらいことです。長年の友達でも、彼らは彼らの人生を生きているので、結婚や子供のライフイベントがあったり、日本でキャリアを築いて転職や昇進していたりと様々です。必ずしも友人が海外の話を聞きたいかと言うと、そうでもない…。そうするとどうしても、共通の話題が減ってくるので、疎遠にもなる人も出てきました。

どう乗り越えたのか?

私が実践したことリスト

  1. 海外の友達と連絡をゆるく取る(でも自分から動く!)
  2. 先に日本に帰国した友達と会う
  3. Meetupで交流し、新しい人に会う
  4. 英語の環境を維持する
  5. 自分が感じた違和感をノートに書きだす

実践したことの中でも、リスト上1番目の【海外で出会った友達と連絡を取り続けること】は大きな支えでした。お互いに帰国して感じた気持ちを共有することで、自分だけが感じているのではないと安堵できたのです。

また考え方として、日本の良さをまた発見していきたいなと思いました。なので、数か月間だけ継続して新しい人に出会うことを意識しました。例えば、Meetupを使って対面またはオンラインイベントに参加し、帰国者や海外の方と交流することです。

日本に興味を持って住んでいる海外の方から、彼らの目線で日本の良さを改めて知ることができます。それは私自身がカナダでの文化や価値観について感じたことを現地の友人たちはこんな風に聞いてくれたのかなと感じるのも新鮮でした。

次に帰国しても英語の環境を維持することです。今は主に洋書や英字新聞を読み続けています。また海外の友達にはテキストだけでなく、ボイスメッセージも使ってやり取りするように変えています。そうすれば、スピーキングの練習にもなります。

それからもし、日本に居て違和感を感じるときはノートに書きだしておきます。どうして違和感を感じるのか、そこから自分が大事している価値観やカナダで学んだことをもう一度思い出してみるようにしました。そうすれば、モヤモヤした気持ちを放置せず、整理していくことができると思います。

最後に意外とうれしかったというか、ホッと感じたことについてです。

それは友達や家族に「おかえり」と言ってもらえたことでした。しかも近しい人だけでなく、それほど連絡を取れていなかった人からも、久しぶりの連絡で言ってもらえたことにちょっと驚きでした。海外での滞在期間が長ければ長いほど、海外文化やその国の思考に馴染んでいきます。だから帰国したときに、また日本文化に馴染めるのかと不安を抱えながら帰国している人もいるのではないかなと思うので、周りに居たら言ってもらえると嬉しいのではないでしょうか。

逆カルチャーショックは充電期間

帰国してから約3カ月間は逆カルチャーショック状態でありましたが、私にとっては、次のステップに進むために、自分を振り返る期間でもありました。時間をかけて無理にモヤモヤした状態を放置しないで、対処したおかげで少しずつ立ち直れたと感じます。

本来、社会人であれば帰国後すぐに仕事探しというところですが、焦らずそこは充電期間としてこの間にできる準備をやっておきました。留学期間の振り返り、TOEICの受験勉強、自己分析による自分の強み弱みの言語化です。そのおかげで転職活動にも焦らずに取り組めました。

これからご帰国される留学生のみなさま、

もし逆カルチャーショックを感じたら、上記の取り組みが少しでも参考になりましたら幸いです。