トロントに留学して1年を振り返って

トロント留学

トロントに留学して1年が経過しました。今回は1年前の留学するまでに準備したこと、その結果はどうだったかを振り返りながらお話しします。主に、事前に計画を立てて渡航したので、個人的にはしっかり準備したおかげで順調に進められていると感じています!

留学前準備 どんな留学生活を送りたいのか計画を立てておく

基本的には下記の項目について計画を立てました。

・目的 (何のために留学するのか)

・ビザ(学生ビザかワーホリビザかなど)

・語学学校 (どんな環境で学びたいか)

・留学期間 (長期または短期か)

・滞在方法 (ホームステイかシェアハウスか)

・エージェント選び (個人で手配するのか、エージェント経由か)

目的 なんのために留学するのか

留学前に立てた留学目的は、英語力向上と異文化交流です。

目標は、通訳翻訳レベルに必要な英語力を上げること、チャレンジ精神をもって興味のあることに挑戦すること、現地の友人を作ることの3つでした。

友達を作るためか、いろんな観光地に行きたいのか、現地の人と交流したいのか、将来キャリアアップのために英語力を伸ばしたいのか。皆さんの目的がどこにあるのかによって行動も関わってきます。もちろん目的がないからそれを見つけたくて来た方もいらっしゃいます。そういう場合は、何かこれいいなと思ったら行動するのがいいんじゃないかと個人的には思います。チャンスは常にどこにでもあるかもしれないし、意外なところからやってきます。先入観でできないと思うより、チャレンジしつつ軌道修正していくのがいいと思います。

現地のほとんどの語学学校は日本人が多いです。時期によっても高校や大学の交換プログラムで団体で留学する生徒や学生たちがいます。学校にEnglish Policyがあってもお構いなしに日本語を話す方もいらっしゃいます。せっかく留学したのに母国語ばかりしゃべってしまい、結局は英語力も伸びたという実感を得られずに帰国するケースなんてことも…。また、このケースはなにも日本人だけでなく、南米系や中東系など第二言語を学ぶ皆さんで同じ悩みを抱えていらっしゃいます。ただ、語学学校はあくまで英語をいつでも話せる環境が整っているだけです。そこから、例えば同じ日本人同士だけど、授業が終わった後も英語で会話練習を続ける方もいます。つまり、どうやって自分がその環境を役立てるかという視点が必要になります。そのためには、事前に目的目標を立ててどう行動していこうか仮でもいいので決めてから、渡航されることをお勧めします。

ビザ 学生ビザかワーホリビザか

私の場合は、ビザの組み合わせを選びました。はじめに、学生ビザで約1年間は語学学校に通い英語力を上げること。次に、ワーホリに切り替えた後に語学学校で積み重ねた英語力をもとに、カナダで仕事の経験をしたいと思ったからです。

仕事に関しては最初から具体的ではなく、通訳翻訳コース受講したあたりから、どんな仕事の経験を積もうかを考えていました。少しずつ通訳翻訳の経験を積みたいという思いが強くなって、今は通訳翻訳の仕事かボランティア探し中です。

語学学校 どんな環境で学びたいか

一つ目の語学学校は生徒数が多いところをポイントに。もちろん生徒数が多ければ日本人も多いですがその分、ほかの国籍の方とも会うチャンスがあります。それなら少人数のところより、友達を作るにもチャンスの多いところを選びました。またクラスは選択制の授業でしたので、自分が学びたい授業をカスタマイズできるとこに魅力を感じて決めました。

二つ目の学校は通訳翻訳コースがある専門分野を学びたくて、また少人数で先生と近い距離になれるところを選びました。現役の通訳翻訳の先生より、実際の通訳翻訳の現場についてお話が聞けるのでとても貴重でした!

留学期間 長期か短期間なのか

この留学期間中にどれだけ英語力を上げたいかも考えておきました。初級から中級、または中級から上級レベルに英語力を上げるまでに、だいたい3カ月から6か月ほどかかります。また自主的にどれだけ英語環境に身を置いているかで伸びる速さも違います。3カ月ですと伸びた実感がわかないなんてことも。

私の中では、英語力をあげることとカナダでの仕事を経験することを目的に、2年間の期間にしました。

滞在方法 ホームステイかシェアハウス

もともと2年間ホームステイの予定でした。現在は現地の人たちとシェアハウス中です。語学学校や仕事しながら、かつ家族がいない遠い異国で生活するのは大変かなと思っていたので。またシェアハウスよりホームステイのほうが3食付きで費用が安いこともあったので、1年間はホームステイをしていました。

そのほか、人によってはホームシックになることもあるので、そういう時、ホームステイ先のホストファミリーと交流していると寂しさもまぎれるかもしれません。1年間で3か所のファミリーのお家に滞在させて頂きました。どのファミリーも温かく迎えて下さいました。語学学校に通学中はお話を聞いてくれたり、困っていることがあればアドバイスを頂いたりとホームステイを選んでよかったと思いました。残り一年は私自身、自炊とシェアハウスへの興味も沸いて引っ越すことに。

エージェント選び 現地に知り合いはいるのか

長期で留学するならエージェントの現地サポートを活用することも手段の一つです。現地の人ならではの情報を持っています。私の場合10年前にも留学経験はありますが、情報はすべて10年前ですから…笑 新しい駅も建築物も建っていますし、飲食店はもっと増えています。

なのでエージェントさんに語学学校、航空券、送迎手配などをお願いすることにしました。また現地生活中に意外なことでトラブルに発展するケースもありますので、何か相談できる人がいると安心できますね。

エージェントさんには留学前に質問したいことがたくさんありましたので、メールでやり取りを何回もしました。またその回答が曖昧だったりしないか、信頼できるかオンラインで面談させて頂いた後に決めました。

留学前準備 意外にやっておいた方がいいこと

3つやっておいたこと

・歯医者に行く

・現地の仕事情報の収集

・固定費の計算 (特に社会人の方)

歯医者は事前に虫歯チェックをしておきましょう。滞在中に虫歯ができしまったけど、保険内容に歯科保障のオプションを付けずに渡加してしまった生徒さんもいました。私の場合は、渡航前に治療しておいたのですが、食事中に急に古くなった銀歯がかけてしまい止む無く歯医者に行くことに…。1回の治療で約400ドルかかりました…。

カナダの仕事探しはコネクションがメインです。人から人へ紹介してもらうことが多いようですし、紹介からのほうが全く知らない人より信頼できるという感じらしく、その方が仕事が決まりやすいみたいです。どんな仕事を募集しているのか、履歴書やカバーレターについてなど、ネットで検索しておくとイメージしやすくなります。また語学学校に短期(1-3カ月くらい)で通学されるなら、学校が終わってから探すより、同時並行のほうがあまり空白期間を作らずに済みます。

社会人の方は滞在中の日本での固定費の計算を忘れずに!

ローン、保険料や契約更新日のチェック、携帯代など。 

ちなみに、携帯代は携帯会社に留学する旨を伝えて、電話番号お預かりサービスを使っています。カナダ滞在中は格安SIM契約で携帯代の出費を抑えることもできます。

国民年金も市の市民課に訪ねて、税金の手続きについてなど事前に確認しておきましょう。

渡航後に実践したこと

現地コミュニティに参加、そこから友達を作る。

長期留学するならなおさらコミュニティの参加は必要だと感じます。なぜなら、語学学校で友達ができても、その友達が短期留学なら3カ月後か、長期だとでも語学留学だけなら半年後、1年後に帰国するので、友達の数は減っていきます。そうすると最初はたくさん友達ができて楽しかったけど、後から一緒に出掛ける人も減ってしまったなんてことも。それに何度も人間関係を作ることに疲れてしまうこともありますので、早めにコミュニティに入って、長期間の人間関係を作っておけば何かあっても話し合えることで気持ちの安定につながります。

カナダ、トロントの魅力は多国籍です。アジア系だけでなく中東系、南米系、ヨーロッパや東欧からとバックグラウンドも様々な国の人々がいます。定期的に交流できるイベントなどに参加して、そこで新しく友達を作るといいかもしれません。

私の場合は、2つコミュニティに参加しています。語学学校の友達だけでなく、コミュニティつながりで、新しい人に定期的に会うようになった結果、友達も増えて英会話の頻度も上がりました。主に、移民の方や旅行中の方などと英会話しています。

毎日英語を話す

留学しているのだからこれは当然と思うかもしれませんが、意外に語学学校の外で英会話するチャンスが少ないと感じました。休日、家にこもって携帯いじってダラダラしようと思えばいくらでもできます。でも、自分から友達に声をかけて出かけるようにしたり、アクティビティやイベントに参加して英語に触れる環境を少しでも多く、数分でも長く作るようにしました。正直なところ、これは賛否両論あるかもしれませんが、語学学校に通学中は特に日本人同士でいることも避けました。日本語を使う方とは距離を取りましたし、日本語で話しかけられても、どうしても英語を使いたいと結構頑なにしていました。ですがそのおかげで、今までこれだけやってきたからこそ自信を持って、まずはチャレンジしてみようと思えるようになりました。

1年経過して

留学って準備が本当に大事だなと感じました。何か意思決定するにも情報がないと本当にこれでいいのか不安だなと感じます。前もって準備して情報を集めておいたり、つながりを持っておけば大変なことが起きても落ち着いて対処できることもあります。ダメなときは素直に誰かに相談したり、助けてもらったりすることでなんとかなることも。

この1年、トラブルもありながらですが、英語力も順調に伸びていると思います。(もちろんまだまだ改善点があります)

それでも嬉しかったのが、ずっとお世話になっているネイティブの方から「英語力が上がっているね!」と言ってもらえました。自分でも自覚がなかったのですが、「最初に渡加して来た頃は辞書を使っていたけど、今はなくても言いたいことが言えるようになっているよ」と言われて。そういえば来た頃は言いたいことを表現するのに苦戦して何回も辞書を引いていたなと…笑 でも今は確かに語彙力も前よりは上がっているんだと思えるようになりました。

またこの1年間に現地での生活にも慣れました。カナダに行く前はシェアハウスなんて英語通じる自信ないし、できないと思っていましたが、実際に多少つたない時もあれどオーナーの方とも英語でやり取りできて、シェアメイトとも英会話できていると思うと1年前は想像できなかったことです。

ワーホリはこれから引き続き頑張って、仕事を探していきます! それではまた!

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