「深い会話ができない」「人間関係が続かない」と、留学中にそんな悩みを抱える人は少なくないと思います。でも異国の地で1人で生活するというだけで、あなたはすでに十分にすごいことをしています。
私の周りにも、少なからず孤独を感じている友人がいます。
そして今、同じように留学中だったり、これから留学を控えていて孤独を感じるかもしれない人がいるなら、そっと寄り添える何かを届けられたらと思い、この記事を書きました。
あなたの留学が心に残る素敵な時間になりますように。
孤独を感じる留学生へ
留学中の孤独は誰にでもやってくる
あなたは異国の地で生活することにチャレンジしている。家族や友達とも離れて、ゼロから新しい人間関係を築いている状況なのです。もちろんSNSがあるから、いつだって連絡は取り合えるけど、だからといって家族が気軽に「今から会いに行くね」といって来てくれる距離とも限らない。時差があれば、返事が返ってくるのもすぐじゃない。あなたはその時間に耐えようとしている。
私が伝えたいのは、まずそういう状況の中で生活している自分をすごいんだと伝えておきたいです。そして孤独を感じるのは誰でもありうるものだと思います。
わたしが孤独を感じない理由
自分で人生を楽しむという姿勢
私の場合は特殊かもしれません。もともと留学経験があるのと、ずっと連絡を取り合っている昔なじみの友達もいることや、1人時間が必要なので寂しさを感じにくいのだと思います。最初からではありませんが人生は自分で楽しむものと思うようになって、落ち込むことはあっても寂しいと思うことはありません。今日行きたいと思っていたお店に行けた。とか、読みたいと思っていた本が読み終わったとか、会っておきたい友達と一緒に時間を過ごす、そういう日常に感謝しています。
留学中の人間関係の築き方
- 自分から声をかける勇気
- 相手への興味と質問する姿勢
- 距離感は人それぞれでいい
主に3つほど意識していることがあります。
私は留学中に決めている行動で、「自分から声をかける」ことを意識しています。それは他の記事でも書いている通り、チャンスを無駄にしたくないからです。声をかけて、この人と仲良くなりたいなとか、話していて心地いいなと感じれば、お茶や食事に誘ったり、ちょっと公園のベンチで話したりします。その際に、「どうして留学しようと思ったの?」とか、留学のきっかけや趣味、人生の目標といった相手の内面に触れるような質問を問いかけます。
2つ目に、「相手に興味を持つこと」を大切にしています。留学しなければ、人生で出会うこともなかった人と思うと、その時間を大事にしたい。自分の話ばかりではなく、会話の中で深堀していって相手の話を聴くことを意識します。また海外では自分の意見を求められることもあるので、そのときに、押しつけにならないように「これが100%正しいとは言わないけど、こう感じるんだよね」と柔らかく伝えることで相手との距離感を尊重するようにしています。
3つ目に、距離感は人それぞれで、必ずしも相手と密接にならないといけないとは考えていません。いろんな距離の人がいていいと思っています。もちろん、自分の時間も大切にするので、会う頻度は週1回や2週間に1回のペース、月1度だけ会う人もいます。相手が社会人や学生と、みなさん状況がそれぞれ違うのでお互いに無理なく関係を続けられるようにしています。
深い会話と日常のやりとり
将来や人生の話も大切。
でも、日常のちょっとしたやりとりも心を満たす。
私にとって深い会話というのは、将来や未来に関する話題が多いかもしれません。留学を通して、どんな人になりたいとか、帰国後はどんなことをやりたいとか。そういうことを考えると私はワクワクするんです。一方で、最近の面白かった出来事や、元気にしているか気にかけてるテキストを送ったりします。それでお互いに温かい気持ちで満たされると思います。ちょうど連絡したら相手も「ちょうど連絡しようと思ってたんだ!」とか「私の心を読んだの?笑」なんて返しがあることも。
孤独との向き合い方
1人時間の過ごし方
興味のあるコミュニティーに顔を出して、ゆるやかなつながりを持ちます。または散歩に出かけて公園で読書したり、何も考えずぼーっとしてみたりして心を整えます。いつも歩く通りを少し変えて、今日はここを通ってみようと。そうして新たな発見することも楽しみの一つです。
また定期的に自己分析の時間を持つようにしています。例えば、今悩んでいることがあれば、自分がどう感じているか、今後どうしたいか感じたことをノートに書きだします。頭の中でずっと悩んでも解決しないので(笑) 書くことで感情や思考の整理をして客観的に見つめなおします。解決策にやってみたいことのアイデアを書き出して、その中からピックアップして、これをやってみようと行動につなげていきます。
友達との対話で考えを整理する
悩みを相談して、そこで出た自分の考えが言葉になって再整理されます。友達に話すことで孤独感をやわらげ、心理的安心を感じているんだと思います。また語学学校にいる間は先生や友達から「Do you miss your country?」とか気軽に聞かれることがあります。友達に自分から聞いてみることもアリかもしれませんね。
私が伝えたいこと
孤独は無理に乗り越えるものではなく共にあるもの
家族や友人と離れて、海外で一人で生活すること——それだけでも、あなたはすごいことをやっていると思ってほしいです。
慣れない環境で寂しさを感じるのは、決して悪いことではありません。それはごく自然なことで、あなただけが感じているわけでもないです。
もし寂しいと感じたら、日本にいる家族や友達に素直に伝えてみてください。
もちろん、日本と海外では状況が違うから、誤解や食い違いが起きることもあるかもしれません。
それでも、「今こう感じている」と言葉にすることが、あなたの心の支えになることもあります。
孤独は乗り越えるものではなく、自分の時間を大切にするための静かなタイミング。それが私にとっての孤独の解釈のひとつです。
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